[ソフィア 13日 ロイター] - ブルガリアの黒海沖で13日未明、貨物船がドローン(無人機)攻撃を受けて沈没し、船員11人が行方不明となった。6日も同様な事案が発生しており、ブルガリア政府は同国駐在ロシア大使を呼び出した。
ブルガリア当局によると、夜間に貨物船2隻がドローン攻撃を受け、うち1隻が沈没した。
ラデフ首相はテレビ演説で「極めて容認できない。ブルガリア領海のすぐ近くで再び攻撃が行われた」と述べた。
欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は「黒海はウクライナにおけるロシアの戦争拡大の新たな前線となった。責任者は責任を問われるべきだ」とXに投稿した。
ウクライナのシビハ外相はXで、今回の攻撃は「ロシア政府が民間人の命を意図的に軽視していることを改めて示す」と指摘。「黒海は世界の食料安全保障にとって生命線だ。ロシアは飢餓を兵器化し、世界を人質に取るために攻撃している」と述べた。
ブルガリア当局によると、クラペツ村の沖合で沈没した船から乗組員5人が救助されたものの、11人が依然として行方不明となっている。現地メディアはこの船を貨物船「アゾフ・コンコード」と報じた。攻撃を受けたマルタ船籍の別の貨物船「チェルシー3」は、ウクライナ人7人とアゼルバイジャン人8人の計15人の乗組員全員が救助され、重傷者はいなかった。
ロシアはウクライナの黒海沿岸の港湾を爆撃しており、ウクライナはドナウ川沿いの河川港や、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるブルガリアやルーマニアの沿岸に近い航路への依存を強めている。
今回の攻撃について、ブルガリア当局はロシアによる攻撃とは断定していないが、ラデフ氏は結果として「ロシアを利する」と指摘した。