Joyce Lee

[ソウル 11日 ロイター] - 韓国のコンテナ船が11日、北極海航路で欧州を往復する同国初の商業航海を終え、南東部の釜山港に帰港した。韓国政府は北極海航路の活用を進め、釜山を世界的な海運拠点に育てたい考え。

コンテナ船「パンスタ・アクロ」は8月22日に釜山を出港し、50日ぶりに帰港した。韓国当局によると、北極海航路なら通常のルートに比べて航海日数を約3分の1短縮できる可能性がある。李在明大統領は北極海航路の開拓を重点政策に位置付けており、政府は2030年までの定期運航開始を目指している。

ただ、航路はロシアの北極圏沿岸を通るため、ウクライナでの戦争を巡りロシアの孤立化を図る西側諸国との摩擦につながる可能性もある。韓国は今回の航海に先立ち、船が氷に閉じ込められた場合などの支援についてロシア側と協議した。

パンスタ・アクロは往路で北極海を通過し、欧州で最初の寄港地となる英国のフェリックストーに到着。その後、ロッテルダムとグダニスクに寄港し、再び北極海を通って帰国した。

今回の航海は商業化に向けた課題も浮き彫りになった。運航会社は出港前、約1300TEU(20フィート換算のコンテナ数)の貨物確保を目指しているとロイターに説明していたが、実際に積載した貨物は737TEUにとどまった。

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