ニュージーランド(NZ)の検閲当局は9日、米国で予定される銃殺刑の中継を阻止することはできないと明らかにした。人権団体は各国政府に、米政府に抗議するよう求めている。

米国防総省は8日、 陸軍基地で銃を乱射し13人を殺害した元陸軍精神科医の軍による銃殺刑の執行をライブ配信すると明らかにした。

死刑執行の中継は前例のない措置。有害なインターネットコンテンツから若者を守る取り組みを各国が強化する中、米国の決定は波紋を広げている。

NZ検閲当局の報道官は声明で、いかなる機関にも、ライブ配信へのアクセスを遮断する権限はないと述べた。主任検閲官のキャロライン・フローラ氏は「NZの法律では、コンテンツを禁止する基準は厳しい。表現の自由と、害が生じる可能性とのバランスを取る必要がある」とし、「内容が苦痛を与えるものであっても、必ずしも違法とは限らない」と述べた。

公開処刑は世界的に極めてまれになっており、近年ではイランと、イスラム主義組織タリバンが実権を握るアフガニスタンが知られている。

人権団体は米国の決定を批判。アムネスティ・インターナショナル・オーストラリアは、アルバニージー首相に対し、決定を撤回するよう米国に働きかけることを求めた。

[ロイター]
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