また、施工はパナソニックEWエンジニアリングが担当し、空調設備や電気設備、実験設備などの増設・移設を含め、多様な工事を一括して対応。工場の業務や安全性、機密性などへの理解に加え、何よりも「稼働を止めずに工事を行う」という製造現場ならではの制約をクリアし、ワンストップで施工を進めた。
「一般的なオフィス以上に安全性や機密性への配慮が求められるため、快適性だけでなく工場特有の業務や運用を理解したうえで施工や設計をしてもらう必要があった」と森田氏が話す通り、製造業の現場そのものを知るメーカーとしての総合力が、実際の設計や工事に活かされた形だ。
誰もが使える水道のような、快適が当たり前のワークスペース
同社の創業者・松下幸之助は、「生活に必要なものを豊富に作り、水道水のように広く届けることで豊かな暮らしを実現する」といった水道哲学の理念を掲げた。パナソニックEWではそうした水道哲学をWell-Being事業に継承し、「ウェルビーイングの当たり前化」を目指してくという。
「まずは都市型オフィスと製造現場を中心に実績を積み重ね、今後はその知見を工場や文教施設など、より幅広い空間へと展開。将来的には海外への進出も視野に入れ、WELL認証取得支援サービスとWellエンジニアリングを軸に、2030年までに約100億円規模の事業成長を目指していく」と、原氏は話す。
照明や空調、音、電気設備といった製品や空間をつくる技術を、人の快適な暮らしから働きやすさ、さらには組織の生産性や創造性へとつなげていく。パナソニックEWが見据える先にあるのは、特別な場所だけに存在するウェルビーイングではなく、働くすべての人を幸せにする、快適さが当たり前になったワークプレイスだ。
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