Ann Saphir

[1日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のローガン総裁は1日、連邦準備理事会(FRB)が金融政策を「緩やかに引き締め的」な水準にし、インフレ率を2%目標に向けた軌道に戻すには、少なくともあと0.5%ポイントの利上げが必要との見解を示した。

ダラス連銀本部でテキサス州の企業幹部や地域社会の指導者を対象に行う講演の原稿で、FRBが9月に政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ、現在の3.75─4.00%としたことは、金融引き締めに向けた「重要な第一歩」だったと評価した。

「ただ、FRBの二大責務(物価安定と最大雇用)に関する見通しとリスクを適切に均衡させるには、政策金利の誘導目標レンジをさらに50bpかそれ以上引き上げる必要があると現時点で考えている」とし、「物価安定を回復しなければならない」と述べた。

経済は力強さを増し、労働市場は良好な均衡状態にあると指摘。一時的な要因が薄れるにつれインフレ率は低下しているものの、追加利上げなしでは2.5%を大きく下回る水準まで下がりそうにないとの見方を示した。

「誘導目標レンジをあと数回引き上げれば、連邦公開市場委員会(FOMC)が昨年秋に実施したリスク管理目的の利下げを打ち消すことになる」と述べた。FOMCは25年最後の3会合で、政策金利を計75bp引き下げた。

この日は指標となる米10年債利回りが24年ぶりの高水準を付けた後、5.24%前後に低下した。

ローガン氏は長期債利回りの上昇について、市場参加者が力強い経済成長とFRBによる一段の利上げを予想していることを示すと説明。一方、タームプレミアムの上昇を反映している可能性もあり、その場合は「経済を減速させ、金融政策を引き締める必要性を低下させ得る」と述べた。

ある程度の景気抑制効果をもたらすために必要な政策金利の正確な水準は定かではなく、金融環境全体に応じて時間とともに変わると指摘した。

「政策が引き締め的になりつつあるかを判断するため、労働市場、物価、成長、消費、金融環境を引き続き注視する」と述べた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。