10代の頃にBMI(体格指数)が高いと、その影響が成人後も長く及ぶ可能性があることが、新たな研究で明らかになった。
フィンランドのユヴァスキュラ大学の研究チームは、10代でBMIが高いことと、生物学的な老化が速く進むことに関連があることを突き止めた。BMIは身長と体重から算出され、低体重や肥満などの判定に広く用いられる指標だ。研究結果は、学術誌『国際肥満ジャーナル』に掲載された。
研究を率いた同大学の健康増進学准教授、エリナ・シランパーは、生物学的な老化が加速すると、「身体機能の低下や心血管・代謝疾患、認知機能の低下、早期死亡のリスクが高まる」と説明する。
「若い頃の環境や行動が身体に生物学的な痕跡を残し、その後の老化のスピードや、将来健康に過ごせる年数に影響する可能性があるということだ」とシランパーは話す。
研究チームは、フィンランドで子供の健康状態を長期追跡してきた大規模調査「ヤング・フィンズ研究」に参加した3500人以上のデータを分析。参加者は1980年から2018~2020年まで追跡された。
その結果、遺伝的にBMIが高くなりやすい10代だけでなく、遺伝的要因とは関係なくBMIが高かった10代も、成人後に肥満に関連する健康リスクを抱えやすい可能性が示された。研究チームは、今回の結果は早い段階から予防に取り組む重要性を示すものだとしている。
スタンフォード大学の小児保健学教授で、同大学のセンター・フォー・ヘルシー・ウェイトの所長を務めるトーマス・ロビンソンは、今回の結果に驚きはないと述べる。「肥満が生物学的な老化の促進と関連していることは、肥満の子どもを含め以前から知られている事実だ」