人類は本当に月に住めるのか。科学者や宇宙愛好家たちは何十年もその可能性を思い描き、数々のテレビドラマや映画も宇宙を人類の新たなフロンティアとして、あるいは地球を襲う気象災害から逃れる場所として描いてきた。

その夢が現実味を帯びたのは2000年代後半、いてついた月の極域で水が見つかってからだ。生命を維持し食料を育て、月面に居住地を築けるのではないか──SFの空想だった構想が現実の計画へと変わり始めた。

こうしたなかスペースXのCEO兼創業者イーロン・マスクは2月、宇宙開発の軸足を火星から月に移し、10年以内に月面に「自律的に成長する都市」を建設する構想を表明。3月にはNASAも、恒久的な月面基地を築く200億ドル規模の計画を打ち出した。

だがその実現に大きな壁が立ちはだかった。

月面都市の夢の実現を左右する2つの要因
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