ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平(シー・チンピン)国家主席は9月24日、今年2回目となる首脳会談をホワイトハウスで行った。今回の会談は、5月に北京で行われた前回以上に重要な意味を持つ。

前回の会談では2人の力関係に変化が見られた。それまで中国への圧力を強めていたトランプが、北京では習を繰り返し称賛し、強硬な姿勢を予想していた人々を驚かせた。

その後、トランプの立場はさらに弱まっている。イランとの戦争は長期化し、燃料価格は上昇、国内の支持率は低下。中間選挙を前に勝利への道筋は見えてこない。中東の友好国や欧州の同盟国の間では、アメリカの安全保障上の関与への疑念が強まっている。

またしても「TACO(Trump Always Chickens Out=トランプはいつもおじけづいてやめる)」の汚名を着せられるのか。その鍵を握るのは習かもしれない。

「アメリカが全てのカードを握っているわけではない」と、北京のシンクタンク、盤古智庫(パンゴール)の許欽鐸(シュー・チントゥオ)上級研究員は本誌に語る。

中国が既に有効なカードを示しているのが、レアアースだ。中国は世界のレアアース採掘量の約70%、精製量の約90%を占める。昨年、関税への対抗措置として中国がレアアースの輸出を制限すると、アメリカは交渉の席に着かざるを得なかった。

また、中国の製造能力や購買力平価で見た経済規模を考えれば、「アメリカは真正面から対決できる状況にあるのか」と、許は疑問を呈す。

一方、米ハドソン研究所中国センター所長で、マイク・ポンペオ元米国務長官の中国政策担当首席顧問を務めたマイルズ・ユーは、首脳会談を取り巻く華やかな演出の裏に、中国に具体的な行動を迫ろうとするアメリカの真の狙いがあるとみる。

「派手な儀礼は、5月以降、実質的な進展がほとんどなかったことの裏返しだ。双方が弱みを見せまいとしている」

権威主義者は持ち上げればいい?
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