Lili Bayer
[ブリュッセル 24日 ロイター] - 欧州連合(EU)は、2030年までにロシアからの脅威に対する防衛態勢を整えるとの目標達成に向けて、十分な速度と実効性を伴った再軍備を進められていない──。欧州防衛機関(EDA)がEU首脳向けに作成した初の年次防衛即応性報告書の概要をロイターが確認した。
報告書は、加盟国の現行計画では、防空・ミサイル防衛、地上戦闘、海軍力、弾薬備蓄、無人機(ドローン)といった分野の能力不足を解消するという目標を「達成できないと見られる」と指摘。
「紛争が激化し悪化する安全保障環境、およびロシアの侵略が突きつける脅威に対処するため、30年までに防衛即応性を達成するには、現状を上回るペースで、一段と前進する必要がある」と記した。
報告書は「特にウクライナとの深化したパートナーシップに支えられ、支出、能力開発、産業即応性の面で進展があった」とする一方「現在の勢いと投資増加は、展開可能で持続可能、かつ相互運用性のある部隊の構築に十分につながっておらず、決定的な能力の欠落が残る。これまでの成果は前例のないものだが、まだ十分ではない」と結論付けた。
28日に開かれるEU国防相会合で報告書について協議する見通し。