記憶が引き出す「危機感」が脳を動揺させる

だが、ストレスや感情制御も睡眠に重大な影響を与える。ストレスによってコルチゾールの分泌が増えれば、正常な睡眠プロセスを妨げかねない。その睡眠障害の主なストレス関連要因は2つあるという。

1つ目は過去に起因するものだ。つらい出来事や未解決の問題などの過去の記憶が原因で危険を感じれば、脳が動揺する可能性がある。

2つ目は未来への不安だ。悪い結果を予想したり、やるべきことが多すぎるのではないかと心配するのは「未来の記憶」で、やはり脳は危険だと感じる。

どちらにしても、脳はリラックスできずに「交感神経反応」すなわち闘争・逃走反応を引き起こす。それによって心拍数が上昇し、脳活動が活発化して、眠ることも眠り続けることもより困難になる。

眠りが訪れるにはまず脳が落ち着き、安心する必要がある。覚醒やストレスに関連するベータ波でなく、「認知的リラックスへの入り口」であるアルファ波に脳波が変化しなければ、より深い睡眠段階に入れない。

この移行がうまくできないと、深夜までスマホを見つめることになりがちだ。自分を疲弊させて寝入るための潜在意識的努力として、何時間もスマホを使用する例を数多く目にするという。

ストレス対策として有効な「感謝のリスト化」
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