本質的な問題は?
世界全体での販売台数は12%減り、出荷台数も16%減少した。06年には190億ドルを超えたこともあった株式時価総額は、約27億ドルまで落ち込んでいる。
本質的な問題は、ハーレーが成長できるかどうかではない。博物館に展示されるような過去の遺物にならずに、次の10年を生き延びられるかどうかだ(本誌は本稿の執筆に当たりハーレーダビッドソンに取材要請した)。
ハーレーほどアメリカの文化に深く浸透したブランドは珍しい。「とりわけ大きかったのは、映画やテレビ番組が実質的にハーレー神話を宣伝する役割を果たしてきたことだ」と、シラキュース大学ニューハウス・スクールのロバート・トンプソン教授は言う。
「『イージー・ライダー』や『パルプ・フィクション』などの昔の名作だけではない……時代を象徴する多くの人気シリーズにもさりげなく入り込んでいた。『ロッキー』『インディ・ジョーンズ』『ターミネーター』『ロボコップ』。さらには多くのマーベル作品にも登場する」
世代別の消費行動を研究する行動経済学者で、自身もハーレーに乗るセス・バーネットによれば、ハーレーは(意図しようがしまいが)文化的なアイデンティティーを築くことに成功してきたという。
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