[27日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアの株価が27日の米株式市場午前の取引で7%超上昇した。前日に示した強気の売上高見通しが好感されている。上げ幅を維持すれば、1日としては6月1日以来最大の伸びを記録し、時価総額は約2957億ドル増加する見通しだ。
第2・四半期(5─7月)売上高が2倍超に増加したエヌビディアは、今第3・四半期(8─10月)売上高を1080億ドル(市場予想=1041億9000万ドル)、2028年1月までの来年度は約70%の増収を予想した。
エヌビディア株は過去3年間で1000%超上昇し、時価総額で世界首位を維持。ただ、人工知能(AI)関連投資の持続性への懸念などから、2026年に入ってからの上昇率は約12%にとどまっていたこともあり、今回の見通しは強気派に新たな材料を提供した。
スイスクォートのアナリスト、イペク・オズカルデスカヤ氏はエヌビディアの見通しについて、「AIインフラ拡充の動きがフルスピードで続いており、エヌビディアがそのかなり部分を収益として取り込み続けることを裏付けた」と指摘。「投資家がエヌビディアに背を向けることは難しい。同社は急速に成長しており、極めて高い収益性を維持している」と述べた。
LSEGの集計によると、決算発表後、少なくとも10社の証券会社が同社株の目標株価を引き上げた。
モルガン・スタンレーのアナリストは「供給が制約される中での70%の成長は驚くべき数字であり、可能な限り、エヌビディアがより高い成長への障壁を打ち破り続けると予想している」と述べた。
今回の見通しは、エヌビディアとしては珍しい長期的な展望だ。エヌビディアは、AIラボでの成長、コアウィーブやネビウスといった企業の能力拡大、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)とのパートナーシップ強化を挙げ、AI需要がハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)を超えて拡大していると示唆した。ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、AI技術が実験段階から現実世界での導入へと移行する中で、AIは転換点に達したと語った。
モルガン・スタンレーは、エヌビディアがクラウドの収益分配に乗り出していることが、同社株の新たな押し上げ要因になる可能性があると指摘した。
エヌビディア株の予想株価収益率(PER)は17.9倍で、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の37.2倍やインテルの46.2倍を大きく下回っている。
27日の取引では、アジア・欧州市場でのハイテク株高の流れを受け、他のAI関連半導体株も上昇。インテルは4.8%高、ブロードコムは3.2%高、韓国SKハイニックスの米上場株も2.7%高で推移した。