Sameer Manekar Julie Zhu
[27日 ロイター] - オーストラリアの航空大手カンタス航空が27日発表した2026年度(25年7月―26年6月)決算は、燃料費高騰が響き税引き前基礎利益が前年比14%減の20億6000万豪ドル(14億8000万米ドル)となったが、ビジブル・アルファがまとめた市場予想の20億豪ドルはわずかに上回った。
ハドソン最高経営責任者(CEO)は旺盛な旅行需要が続いた一方、中東紛争を背景とする燃料費の急騰により、下期利益が4億2000万豪ドル押し下げられたと説明した。
同社は運賃引き上げや国内線供給能力の削減、採算性の高い国際路線への航空機再配置などで対応したが、燃料費上昇の影響は一部しか相殺できなかった。
中東情勢の緊張は一時に比べて和らいでいるが、同社は27年度上期もジェット燃料価格が高止まりすると予想。純燃料コストは約36億豪ドルと、前年同期の26億豪ドルを大きく上回るとの見通しを示した。
ただ同社は27年度上期の国内線および国際線の総ユニット収入について、それぞれ8―10%増加すると予想した。いずれも予想平均を上回る数字。
カンタスはまた、エアバス製超大型機「A380」の退役を、従来計画より4年前倒しで28年から開始すると発表した。これに伴い、エアバスおよびボーイングとの間で、「A350」とボーイング「787」の保有オプション20機分を30年以降に確定発注に切り替える方向で交渉中だと説明した。
ハドソン氏は記者団に対し「A380はすでに生産終了しているため、時間の経過とともに整備コストが上昇する。運航障害に伴うコストも増加していく」と述べた。
同社はまた、1株当たり19.8豪セントの期末配当を実施すると発表した。2月に発表した1億5000万豪ドルの自社株買い計画は、その後の中東紛争勃発で開始しておらず、中止を決定した。