アメリカはどう対処すればいい?
それだけではない。イスラエルとの関係を考えれば、アメリカがあの地域から完全に手を引くことは不可能に近く、もっと大きな戦闘に巻き込まれる可能性もある。イランのミサイル(核兵器を含む)開発が続くことを考慮すれば、2030年代の見通しは暗い。中東だけでなく、欧州や南アジアにとってもそうだ。
そのときアメリカはどう対処すればいいのか。既にアメリカという国の威信は国内外で低下しており、同盟諸国でさえ、もはやアメリカだけに頼れないと感じ始めている。国民は外国への関与を嫌っているし、諸外国は今よりも大胆に米政府の本気度を試そうとしてくるだろう。こうした課題の深刻さは、ベトナム戦争に負けた後の比ではない。
いや、当時と同じものが1つはありそうだ。未来の学生諸君が今回のイラン戦争に関して発するであろう問いだ。それはきっと、若き日の筆者がベトナム戦争に対して発したのと同じ、大きな「なぜ?」だろう。もちろんたくさんの答えが用意されているはずだが、人々の心に響く答えは、たぶんない。
2026年9月1日号(8月25日発売)は「ベトナム化するイラン戦争」特集。
曖昧すぎる目標、敵国の軽視、自国軍事力への過信……長期化・泥沼化したベトナム戦争との共通点
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