中国は、ドナルド・トランプ大統領が今週、イランに対する経済的な圧力をさらに強め、各国にも「経済版孤立作戦」への同調を求めたことを受け、中国のイランにおける経済的利益を損なわないよう、アメリカに警告した。
中国はイランにとって最も重要な貿易相手国であり、戦争前には同国産原油の95%以上を購入していた。制裁をかいくぐってイラン産原油を購入してきた中国の製油所は、船舶や仲介業者からなるイランの「影の船団(シャドーフリート)」を通じ、大幅に値引きされた価格で原油を調達してきた。
トランプは、イランを世界経済から締め出すアメリカの方針に協力しない国にも圧力をかけるとしている。そのなかで中国がどこまでイランとの関係を守ろうとするのか、絆が試されている。同時に予定される習近平国家主席のアメリカ訪問を控え、中国はこれまで苦労して築いてきたアメリカ政府との安定した関係を維持したいと考えるはずだ、というトランプの賭けでもある。
中国外務省の林剣報道官は8月25日、「経済戦争と『最大限の圧力』では問題は解決せず、緊張をさらに高め、波及リスクを生み出し、世界の経済・金融秩序を混乱させ、他国の正当な権利と利益を損なうだけだ」と述べた。
林はさらに、「中国とイランの協力は常に国際法の枠組みの中で行われてきたものであり、妨害されたり損なわれたりするべきではない」と述べた。
習政権にも、思想的な盟友であるイランを見捨てる前に切れるカードがある。トランプにとって、アメリカ企業の中国市場へのアクセス拡大など、中国との貿易でより有利な条件を確保することは、依然として重要課題だ。