[モスクワ 18日 ロイター] - ロシア外務省は18日、プーチン大統領の北方領土(ロシア名:クリル諸島)訪問に関連した高市早苗首相の発言について武藤顕大使に強く抗議したと発表した。
高市首相は13日、プーチン氏の択捉島訪問を受け、これまで日本政府として北方領土を訪問しないようロシア側に申し入れてきたにもかかわらず、訪問したことに「強く抗議する」と述べた。
ガルージン外務次官が武藤大使に抗議を伝え、高市首相と茂木敏充外相による「反ロシア的」発言に反対する立場を表明した。
ロシア外務省は大使を呼び出した後、声明文で「クリル諸島に対するロシアの主権と管轄権は議論の余地がないとの立場を示した」と表明。諸島は法的にロシアに属するとした上で、「日本側が直接的または間接的にこの明白な現実に疑義を呈するいかなる試みも、断じて許容できず、違法だ」と強調した。
ロシアが2022年にウクライナ侵攻を開始し、日本が他国とともにこれを非難して対ロ制裁を科して以来、日ロ関係は急速に悪化している。
声明によると、日本による制裁への参加とウクライナ支援を踏まえ、ロシアは「適切な対抗措置」を取る権利を留保すると武藤大使に伝えたという。これ以上の詳細は明らかにしていない。
武藤大使は記者団にコメントすることなく、ロシア外務省を後にした。