[ニューヨーク 14日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し下落した。7月の米小売売上高が予想に反して減少したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の9月利上げ観測が一段と後退した。

終盤の取引で、円は対ドルで0.08%高の159.37円。円相場はこの日は上昇したものの、7月末の日米協調の円買い介入の効果は薄れつつあり、週間ベースでは約1%下落した。市場では円安の進行を食い止めるには、日銀による追加利上げや当局による新たな円買い介入が必要になるとの見方が出ている。

ロイターはこの日、複数の関係者の話として、日銀が早ければ9月17─18日の金融政策決定会合で1.25%への利上げを想定していると報道。9月に利上げすれば6月15─16日の決定会合以来3カ月ぶりとなる。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)のラルフ・プロイサー氏率いるアナリストチームは「7月末の協調介入で円相場に対する市場心理を反転させることができなかった。むしろ、過去1カ月で円安見通しは大幅に強まり、4年ぶりの水準に達している」と指摘。BofAが実施した最新の為替・金利に関するセンチメント調査では、回答したファンドマネジャーの大半が、ターミナルレート(政策金利の最終到達点)が2%なら円相場の安定につながるとの見方を示した。その場合、0.25%ポイントの幅の利上げが4回必要になる。

円相場は7月の協調介入前は1ドル=164円近辺と、約40年ぶりの安値水準まで下落していた。市場では、再介入の引き金となる水準として1ドル=160円が意識されている。

この日発表の米経済指標では、7月の小売売上高が前月比0.6%減少。減少は9カ月ぶりだった。マネックスUSA(ワシントン)のトレーディング責任者、フアン・ペレス氏は「消費の弱さを示す兆候が明確に表れており、米経済が減速していることが明確に示された」としている。

今週発表された7月の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)はいずれも軟調。先週発表された7月の雇用統計では非農業部門雇用者数が5カ月ぶりに減少に転じたことで、労働市場を巡る懸念が強まっており、FRBが9月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決定するとの観測は後退している。

市場が織り込む9月の会合で利上げが決定される確率は31%。12月までに利上げが実施される確率は69%と織り込まれている。

終盤の取引で主要通貨に対するドル指数 は0.25%低下の99.67。

ユーロ/ドルは0.32%高の1.1564ドル。一時は1.1585ドルと、6月17日以来の高値を付けた。

ドル/円 NY午後3時 159.38/159.39

始値 159.17

高値 159.39

安値 158.61

ユーロ/ドル NY午後3時 1.1564/1.1566

始値 1.1555

高値 1.1585

安値 1.1556

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