[13日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは13日、米国債の格付けを「AAプラス」に据え置き、見通しは「安定的」とした。経済規模の大きさや1人当たり所得の高さ、世界の基軸通貨としてのドルの地位を理由に挙げた。
関税引き上げ、政府支出削減、国境管理の強化、政策の不確実性の高まりにもかかわらず、米経済は底堅さを維持しており、ショックを吸収する能力と経済の柔軟性を反映していると評価した。
ただ、2026─27年の経済成長率は1.9%と予想し、25年の2.8%を下回るとの見方を示した。また、26年は労働需要が弱まり、雇用創出が大幅に鈍化していると指摘した。
インフレも引き続き懸念材料で、フィッチは26年の平均インフレ率が米連邦準備理事会(FRB)の2%目標を上回る3.4%になると予想。関税の影響について、想定ほど深刻ではないものの、コア財のインフレを押し上げているとした。
一般政府の財政赤字は26年に国内総生産(GDP)比7.4%に拡大し、27年も同水準にとどまると見込んだ。「AA」格付けの国の中で最も高い水準となる。国防費と利払い費の増加に加え、メディケア(高齢者向け医療保険制度)と社会保障関連支出の増大が、赤字削減に向けた取り組みを制約するとしている。
S&Pグローバルも6月、米経済の底堅さなどを理由に米国の格付けを「AAプラス」に据え置いた。
フィッチは23年、財政悪化見通しや、債務上限を巡る土壇場での交渉の繰り返しを理由に、米国の格付けを最上位の「トリプルA」から1段階引き下げた。
ムーディーズは25年、債務水準の上昇を理由に米国を1段階格下げし、同国が保有していた最後のトリプルA格付けが失われた。