Phil Stewart
[パナマ市 13日 ロイター] - ヘグセス米国防長官は13日、中東に展開中の米原子力空母「エイブラハム・リンカーン」の艦内環境が劣悪だとする報道について「完全に誤っている」と反論した。
米軍事専門メディアのネイビー・タイムズとスターズ・アンド・ストライプスは、昨年11月から航海を続ける乗組員約5000人のリンカーンで、自殺未遂や乗組員の士気低下が報告されていると報じた。
ヘグセス氏は訪問先のパナマで記者団に対し、「われわれはあらゆる艦船、乗組員、艦長に対し、可能な限り全てのものを確実に提供している」と説明。派遣期間が長く、寄港の少ない厳しい環境下で任務を遂行する水兵らに対して、敬意と感謝の意を表した。
ホワイトハウスのオリビア・ウェールズ報道官は、リンカーンの艦内環境が劣悪だとの報道について問われ、トランプ大統領とヘグセス氏は、米軍に「米国に対するあらゆる脅威に対処するために必要な資源を確実に装備させる」ことに尽力していると述べた。
派遣期間の長期化は、特に戦時下において乗組員の精神面に大きな負担を与える可能性があり、米海軍にとって長年の課題となっている。野党民主党議員らも、同空母の派遣期間延長や艦内環境への不満を示していた。
また、米当局者によると、原子力空母「ジョージ・ワシントン」がリンカーンと交代するため中東地域に向かっているという。これは事前に計画されていた動きとしている。