Howard Schneider
[グリーンビル(米サウスカロライナ州) 13日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は13日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ率を目標の2%に戻すために利上げが必要になるかどうかは依然として不明だとの認識を示した。物価上昇圧力が自然に緩和されると考える理由がいくつかあると指摘した。
バーキン氏はグリーンビル商工会議所での講演原稿で「インフレに関する謎は、インフレが目標の2%に戻るかどうかではない。連邦公開市場委員会(FOMC)はその目標達成に尽力することを明確にしている」と説明。その上で「問われているのは、どうやってそこに到達するかだ」とし、「FRBは利上げが必要なのか、それともインフレは既に目標に向かって低下する軌道にあるのか」と問いかけた。
「現在のインフレ高止まりはショックに起因しており、これらはいずれ収束するだろう」とし、関税や原油価格の上昇、人工知能(AI)関連投資の拡大に伴う資材・労働需要と価格の急騰などが要因で、こうしたブームは「いずれ落ち着くはずだ」との見方を示した。その上で、こうした圧力が緩和されるにつれ「多くの人が、足元の金利水準はインフレ抑制に十分に引き締め的だと考えている」と述べた。
バーキン氏は利上げの可能性については言及しなかったものの、目標を上回るインフレ率が「より定着している」ことに懸念を示し、サプライチェーン(供給網)問題の継続や、AI投資が長期化し、物価上昇圧力が続く可能性を巡るリスクに言及。
インフレ率が2021年以来、目標を上回る水準で推移しているという事実は「企業と消費者のインフレ期待が上振れするリスク」を伴い、これがインフレをさらに押し上げ、利上げが必要になる可能性があるとの見方を示した。