Stine Jacobsen
[コペンハーゲン 13日 ロイター] - デンマークの海運大手マースクは13日、中東紛争と堅調な需要による運賃上昇を受け、通期利益予想について今年2回目の上方修正をした。第2・四半期は予想を上回る営業増益だった。
営業利益に相当する利払い・税・償却前利益(EBITDA)は30億ドル。前年同期の23億ドル、マースクがまとめたアナリスト11人の予想中央値(21億2000万ドル)を上回った。
マースクは6月、特にアジアの需要の強さを背景に通期利益見通しを引き上げ、26年の世界コンテナ海運市場が約4%成長するとの予想を示した。
今回の修正では、実質EBITDAを従来の80億─100億ドルから105億─125億ドルに、実質営業利益を20億─40億ドルから45億─65億ドルにそれぞれ上方修正した。
イラン紛争によるホルムズ海峡の事実上の封鎖や、紅海での親イラン武装組織フーシ派の攻撃などによる海上輸送運賃上昇が、マースクの業績を押し上げている。ただアナリストからは、最近の運賃高騰は将来のより大きなリスクを覆い隠す目先の追い風にすぎず、紅海ルートの通航が正常化すれば運賃に大きな下押し圧力がかかるとの声も出ている。
アジア─欧州ルートは、フーシ派の攻撃で20年代前半に大半の海運会社がスエズ運河を経由するのをやめて、アフリカ大陸南端の喜望峰を迂回するルートへの切り替えを余儀なくされた。この数カ月、マースクとハパックロイドは段階的にスエズ運河経由の運航を再開すると発表している。