[マドリード 12日 ロイター] - モロッコの法相が11日、北アフリカにあるスペインの飛び地、セウタとメリリャの領有権を主張した。スペイン外務省は12日、同国の領土の一体性について「どことも協議したことはなく、今後も協議しない」と表明し、協議の対象ではないとの立場を改めて示した。

モロッコは1956年の独立以来、セウタとメリリャをスペインの「占領地」と見なし、主権はいずれモロッコに移譲されるべきだと主張してきた。ワフビ法相は11日、対話を通じた解決という長期的目標に向け、スペインとの交渉では常にセウタとメリリャの地位に関する問題を提起しているとアシャルク・テレビで語った。

スペインのロブレス国防相は12日、訪問先のセウタでワフビ氏の発言について問われ、「セウタとメリリャは単なるスペイン領ではなく『超スペイン』だ。手を触れることはできない」と述べ、「セウタとメリリャへのいかなる攻撃も、スペイン全体への攻撃だ。二度と起きてはならない」とした。

セウタには最近、モロッコから約7万人が殺到し混乱の中、死者も出ている。スペイン政府は、事態を引き起こしたのは密入国あっせん組織だと指摘し、送還措置にモロッコが協力したことをおおむね評価している。

モロッコ内務省は12日、インターネット上で新たに8月15日の集団越境の呼びかけがあったことを受け、セウタとメリリャの国境周辺の警備を強化したと明らかにした。集団越境を扇動した者と参加者を訴追すると警告し、国民に対し、「疑わしく誤解を招く呼びかけ」に乗らないよう警戒と自制を呼びかけた。あわせてスペインに対し、セウタにいる保護者がいないモロッコ人未成年者の送還を早めるよう求めた。

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