Julia Payne

[ブリュッセル 11日 ロイター] - 欧州連合(EU)の新たな包装規則が12日に発効する。食品と接触する包装に含まれる有機フッ素化合物(PFAS)の量をEU全域で規制するとともに、域内の廃棄物、特に石油由来のプラスチック廃棄物の削減目標を定める。

この規則は1990年代にさかのぼる従来のルールを刷新するもので、インターネット通販や持ち帰り型の消費習慣を背景に過去10年間で20%超急増した包装廃棄物の問題に対処する。

EU当局者は記者会見で、欧州のプラスチック消費量の約4割を包装が占めており、これが経済的な依存を生み、イラン戦争のような大規模な石油供給混乱に対する脆弱性につながっていると指摘した。

同当局者によると、欧州市民は1人当たり年間180キロの包装廃棄物を出している。EU統計局によると、2023年時点でこのうち35.3キロが化石燃料由来のプラスチックで、リサイクルされたのはわずか42%だった。

<有害物質の蓄積>

新たな規則ではまず12日から、PFASの最大含有量の上限を設定する。また、懸念が生じた場合に当局が包装の供給元まで追跡できるよう、メーカーは情報を提供しなければならない。

PFASは水や油をはじく性質があるため、テイクアウト用容器やパン包装紙、ピザの箱など幅広い食品包装に使われてきた。しかし、自然分解しないことから「永遠の化学物質」とも呼ばれ、水、大気、土壌、食品を汚染する恐れのある有害な物質だ。

<廃棄物削減目標>

廃棄物分別の効率化に向け、28年にはEU全域で新たなラベリング制度が適用される。ただ、この規則の最も重要な措置は30年まで適用されない。

EUは廃棄物を18年比で30年までに5%、40年までに15%削減することを目指す。

また今年5月には、プラスチック廃棄物の輸出を規制する新たなEU法が発効した。EUのプラスチック廃棄物の多くは、数十年にわたり第三国へ輸出されてきたが、その多くは投棄されていた。

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