[ベイルート 11日 ロイター] - シリア原子力委員会は11日、国際原子力機関(IAEA)の代表団を近日中に受け入れ、核物質を巡る問題について「重要な進展」を発表すると明らかにした。詳細には触れなかった。
2024年終盤のアサド大統領失脚以降、シリアの新政権は、数十年に及んだアサド一族統治下で行われた核活動の遺産に対処するため、国連の核監視機関であるIAEAと協力していく姿勢を示している。
シリアが兵器開発計画向けに運用可能な核物質を保有していることは確認されていないが、イスラエルは07年にシリア東部デリゾールで原子炉と疑われる施設を爆撃した。
IAEAは昨年、同施設に関する調査でウランの痕跡を発見したと発表した。
IAEAのグロッシ事務局長は今年6月、条件が整い次第、「シリアにおける過去の核活動について完全な解明を実現する」ため、同地域で追加調査を実施する計画だと述べていた。
米ニュースサイトのアクシオスは10日、IAEAが近く、シリア国内の秘密施設に保管されている核物質を撤去する見通しだと報じた。
シリアは核物質の搬出についてコメントしていない。事情に詳しいシリア当局者はロイターに対し、核物質問題全般に関するIAEAとの協議は依然として続いており、「最終的な合意には至っていない」と語った。
「必要な技術的・法的支援を調整するための国際支援グループの設立に向けた協議が進行中だ」と述べた。