Lucy Craymer Alasdair Pal
[ウェリントン 12日 ロイター] - ニュージーランドのラクソン首相は12日、与党国民党の議員団による信任投票で支持を得たと明らかにした。総選挙を数カ月後に控え、自身の指導力を巡る憶測が強まる中で開催された緊急会合後に語った。
ラクソン氏は会合後に「議員団会合で私の指導力に関する信任投票が行われ、議員団の全面的な支持を得た」と述べた。
4月にも信任投票を乗り切ったラクソン氏だが、景気低迷を背景に国民党の支持率は世論調査で低迷しており、一連の失言もあって首相自身の人気も低下している。
国民党への支持が思わしくない背景にあるのは経済の停滞だ。失業率は11年ぶりの高水準に達し、物価上昇率も中央銀行の目標レンジである1-3%より高い。大半の世論調査では国民党が野党労働党をわずかに下回っている。総選挙は11月7日の予定で、依然として与野党の接戦になるとの見方が強い。
12日に公表された1News/Verian調査では、首相にふさわしい人物としてのラクソン氏の支持率は前回から1ポイント低下し17%となった。一方、労働党のクリス・ヒプキンス党首も1ポイント低下して15%となり、ラクソン氏が優勢を維持した。
ラクソン氏は、党内で事前調整を行わないまま、同国の選挙制度を巡る国民投票の可能性に言及したことなどが波紋を広げ、指導力が問われる形になった。
またニュージーランド航空の最高経営責任者(CEO)を務めた経歴を持つラクソン氏は、企業関係者を前にした講演で、政府による支援を求めるのではなく「大人として振る舞うべきだ」と発言し、批判を招いていた。