[ブカレスト 11日 ロイター] - ルーマニアの国営原子力発電会社ヌクレアレクトリカは11日、ドナウ川の水位低下が続く中、稼働中の最後の原子炉を13日にも停止する可能性があると発表した。冷却水を発電所に引き込む取り組みを進めているものの、停止を余儀なくされる恐れがある。

記録的な水位低下により、ヌクレアレクトリカは7月下旬に原子炉1基を停止した。同社はドナウ川沿いのツェルナボダ原発に原子炉2基を保有しており、国内の発電量の5分の1を占める。

ルーマニアは、国内で唯一稼働中の原子炉を維持するため、水中の岩の障害物を爆破したり、川底の土砂を取り除いたりするなど、前例のない措置を講じてきた。

ヌクレアレクトリカは「(2基目の原子炉の)計画的な停止の可能性については、今後の気象予報、ドナウ川の水位低下、運転パラメータの監視に基づいて判断される」と述べた。

国営水資源管理当局の責任者によると、欧州で2番目に長いドナウ川の流量は、ルーマニアへの流入地点で11日に1秒当たり1370立方メートルと過去最低を更新した。同責任者は、稼働停止は「避けられない」との見方を示した。

ルーマニア政府はすでに8月中のエネルギー非常事態を宣言しており、企業や家庭に対し、夕方のピーク時間帯に自主的に消費量を削減するよう要請している。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。