Jonathan Saul Nayera Abdallah Yasmine Ghania

[11日 ロイター] - 紅海の出口にあたるバベルマンデブ海峡で11日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が​エジプト企業所有の小型貨物船「ティハマ」を攻撃し、乗組員4人が死亡したとイエメン運輸省が明らかにした。一方、関係筋によると、オマーン湾のパキスタン沖ではパナマ船籍のコンテナ船「ベラ・ノバ」がミサイル攻撃を受け、これは米国による攻撃の疑いがあるという。

また、イエメン沿岸警備隊によると、バベルマンデブ海峡での攻撃では、反フーシ派の軍事組織に所属するイエメン人救助隊員2人も死亡した。

ティハマの事案が確認されれば、2月末の米国とイスラエルによるイラン攻撃に端を発する中東紛争で、フーシ派の船舶攻撃による初の死者となる。

イエメン軍によると、死亡した乗組員4人はパキスタン人3人とインドネシア人1人。攻撃を受けた後、船舶は操縦不能に陥ったという。

フーシ派はバベルマンデブ海峡でサウジアラビアの軍事装備を積載した船舶を攻撃したと述べたが、船名は明らかにしなかった。

サウジ当局からは今のところコメントを得られていない。

フーシ派は先月、サウジ主導の連合軍の作戦に対抗し、紅海でサウジに対する海上封鎖を宣言した。

バベルマンデブ海峡での船舶攻撃は、すでにホルムズ海峡封鎖で打撃を受けている中東の海上通航にさらなる不確実性をもたらしている。

データ分析会社ケプラーによると、先週バベルマンデブ海峡を通過した船舶は1日平均32隻。封鎖前は1日平均50隻だった。

<パキスタン沖でミサイル攻撃>

海上保安筋がロイターに語ったところによると、オマーン湾を航行していたベラ・ノバはパキスタン沖でミサイル攻撃を受けた。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、ベラ・ノバがイラン関連船舶に対する米軍の海上封鎖を回避しようとしたため、米軍ヘリコプターが船の舵(かじ)に向けてミサイルを発射したと報じた。

米中央軍からコメントは出ていない。

事実であれば、4月の海上封鎖発表後に米軍が攻撃した船舶としては12隻目、7月14日の封鎖再開以降では3隻目となる。

米NPO「反核イラン連合(UANI)」のシニアアドバイザー、チャーリー・ブラウン氏は、ベラ・ノバは最近、インドのムンバイやマレーシアのポートクランに寄港しており、両港ではイラン関連の船舶も目撃されていると指摘。「オマーン湾の封鎖線付近で米国がベラ・ノバを航行不能にし、停止させたとの報道は、イラン関連の船舶に対する監視が強化されていることを浮き彫りにしている」と述べた。

英海事リスク管理会社バンガードなどは、ベラ・ノバが、オマーン湾のパキスタン寄り海域を航行中、パキスタン沿岸から約71カイリ(131キロ)の地点で被弾したと指摘している。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。