[北京/上海 10日 ロイター] - 中国のロボットメーカー、宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)は10日、上海での9億ドル規模の新規株式公開(IPO)について、個人投資家からの応募が募集枠の8000倍超に達したと明らかにした。

届け出資料によると、機関投資家向け配分から一部振り替えを行った後の個人投資家の当選率は約0.018%で、今年の中国のIPOの大半を下回る水準となった。

ユニツリーは先週、公開価格を1株当たり150.80元(22.36ドル)に決定し、企業価値は約610億元(90億4000万ドル)となった。

同社はテスラやボストン・ダイナミクスと競合する。

申万宏源研究はリポートで「今回の相対的に高い評価額はロボット産業の商業価値に対する市場の関心を喚起する可能性がある」とし、「ロボット関連銘柄のリプライシングにつながり得る」と分析した。

一方、直近のハイテク株への売りを背景に、より慎重な見方を示す投資家もいる。

上海卓鋳投資管理のパートナー、ワン・ジュオ氏は「今回のIPOは割高で、投資リスクはすでにかなり高い」とした上で、「ユニツリーの売上高の多くは研究や実演によるものだが、より広範な用途への応用にはまだ時間がかかる」と指摘した。

IPOにおけるユニツリーの評価額は2025年利益の219倍、売上高の36倍に相当する。

米国を重要な市場と位置付ける同社は、米国による販売規制といった地政学リスクにも言及している。

湘財証券は「ユニツリーは高水準の評価額を正当化するために急成長を続ける必要がある」と指摘した。

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