Ahmad Ghaddar
[ロンドン 10日 ロイター] - ロイターが確認した業界調査会社IIRの情報によると、サウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコは、7月下旬以降にイエメンの親イラン武装組織フーシ派から2度の攻撃を受けたサウジ南部ジザンにある石油精製施設の操業再開を、8月30日に延期した。7月27日から操業停止し、当初の再開予定は今月15日だった。
日量40万バレルを精製する施設停止の長期化により、イラン情勢に伴う中東の製油所停止のほか、ウクライナによるロシアの製油所への攻撃で混乱している世界の燃料市場が一段とひっ迫し、精製マージンが押し上げられる可能性がある。
フーシ派は9日、ジザンの施設をドローン(無人機)で攻撃したと発表。フーシ派は7月、サウジへの海上封鎖を宣言した。サウジによる「包囲」を理由としたが、サウジは否定している。
サウジのエネルギー省は、ジザンの石油精製施設で火災が発生したものの鎮火したと説明。操業に関する詳細は示さなかった。
調査会社ケプラーのデータによると、液化石油ガス(LPG)を含むサウジの7月の燃料輸出は平均日量約132万バレル。6月の日量116万バレルから増えたものの、2月末にイラン交戦が始まる前の水準を30%程度下回っている。