犬と関連する8つの微生物グループはそれぞれ、犬を飼う家庭の乳児で発熱や感染症、抗生物質の使用が少ない傾向の10〜23%を説明することができた。

なかでもパスツレラ属という細菌は、発熱がみられた週数の少なさと最も強い相関を示した。

また、関連する3つの細菌グループを合わせると、犬と接触していた乳児に見られた「抗生物質の使用減」の約4分の1を説明できることがわかった。

興味深いのは、単に家の中の微生物が多ければよいわけではない点だ。ホコリに含まれる細菌や真菌の全体的な豊富さや多様性は、こうした健康上の利点とは関係がなかった。むしろ結果は、犬と関連する特定の微生物が鍵となる可能性を示している。

研究チームは、犬と関連する細菌や真菌が、乳児期の呼吸器感染症を減らす理由の一端を担っていると結論付けている。

研究者らによれば、今回の知見は、乳幼児期に触れる微生物環境が、発達途上の免疫系の形成に重要な役割を果たすという説をさらに裏付けるものだ。

ただし、犬を飼う家庭は屋外で過ごすことが多いことなど、今回の調査に含まれなかった要素も子供の健康に寄与している可能性があると研究チームは指摘している。

Reference

Mäki JM, Kirjavainen PV, Täubel M, et al. The role of dog keeping in the home microbiota and its impact on children's health. Pediatr Allergy Immunol. 2026; 37:e70408. doi:10.1111/pai.70408

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