さらに、朝に浴びた光の色による、その日の夜のメラトニン分泌への影響を調査した報告もあります。朝に、
- 青白い光を浴びた場合
- 白い光を浴びた場合
- 暗めの光を浴びた場合
において、その日の夜に光を浴びせた際のメラトニン濃度を測定したところ、メラトニン抑制の大きさは、【暗い光>白い光>青白い光】ということがわかりました。
つまり、朝に青白い光を浴びておくことで、その日の夜に光でメラトニンが抑制される影響を最も軽減できるといえます。
夜に明るい光を浴びるとメラトニンの分泌が低下することがわかっていますが、朝に青白い光を浴びておくことで、夜に多少光を浴びてしまってもメラトニン分泌が抑制されにくく、質のいい睡眠が得られやすいと考えられます。夜のいい眠りのためには、朝の青白い色が必要なのです。
このように、朝に青白い光を浴びることで、日中の快適さと生産性・夜の睡眠の質の両方を高められるといえるでしょう。
朝食をとる場所、コーヒーを飲みながら朝の読書をする場所、朝イチで仕事のメールチェックをする場所など、あなたのライフスタイルにおいて朝の時間を過ごす部屋の照明は、青白い色の「昼光色」や「昼白色」を選びましょう。
朝食は外食派の方は、穏やかで温かみのあるオレンジ色の照明のお店よりは、白を基調とした内装や食器類が眩しいほどに白色の光で照らされたお店のほうが、照明の観点からはおすすめといえます。
「寝起きがつらい」「朝は眠気が続きボーっとしてしまう」という方は、朝の光を変えることですっきりとした気分で1日を始められるでしょう。
[筆者]
田口里奈(たぐちりな)
医療職インテリアコーディネーター/上級睡眠健康指導士。
2012年薬学部卒業後、薬剤師として薬局に勤務。10店舗以上での経験を通じ、幅広い年代の患者と向き合う中で、多くの人が睡眠に悩みを抱えている現状を知る。2016年、町田ひろ子アカデミー インテリアコーディネーターコースに入学。インテリアコーディネーター資格を取得し、卒業後は医療職と並行してインテリアコーディネーターとしてのキャリアをスタートさせる。医療とインテリアの両分野で仕事を続ける中で、睡眠が「空間」にも大きく影響されることに着目。2021年、上級睡眠健康指導士資格を取得。現在は、エビデンスに基づく睡眠・健康知識をインテリアに落とし込んだコーディネートを中心に500件以上提案。ウェブメディアを中心に、記事の執筆も多数行っている。
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