<四川省で教え子の成績が上がらない教師が「恥」と吊し上げる事件が起きた。文革の「三角帽」そのままだが、中国人のこの「見せしめ文化」はもっと根深い>

四川省涼山イ族自治州雷波県で開催された教育行政会議で、目を疑う光景が繰り広げられた。一部の教師が講壇に上がった時、背後の大スクリーンに「小学校期末試験の平均点30点以下」「中学校期末試験の平均点15点以下」、さらに真ん中に「恥辱」という巨大な2文字が映し出されたのだ。

AIによるフェイク画像ではない。世論の批判を浴び地元政府は謝罪に追い込まれたが、21世紀のハイテク超大国を自任する中国で、こういった見せしめ文化は今も存在する。

「見せしめ」には、単に1人の人間を処罰するだけではなく、多くの前で辱めることで周囲の人々に警告・威嚇する目的がある。「殺鶏嚇猴(ニワトリを殺してサルを戒める)」、つまり一罰百戒だ。中国の政治・社会統治の長い伝統において、「他人への見せしめ」は非常に重要だった。精神的な処刑で、辱めが広く公開されるほど、威嚇効果も大きくなる。

この頂点が文化大革命だった。紅衛兵に異議を唱えた教師に三角帽をかぶせ、「罪状」を書いた板を首からつり下げて街中を引き回し、教え子の前で自己批判を強制し、さらには「臭老九(9番目の腐った階級)」といった屈辱的なレッテルを貼り付けた。たくさんの知識人や教師たちが、この公的な「見せしめ儀式」に耐えかねて自ら命を絶つ道を選んだ。

もちろん、今回のケースは文革期と比べて政治的な性格も規模も全く異なる。しかし、「権力が公開の場での侮辱を利用して人々を統制する」という社会的な心理構造は変わらない。

破綻した夫婦や恋人が相手のプライバシーを暴露
【関連記事】