太平洋で発達中の強力なエルニーニョ現象により、世界の食料価格が今後数カ月から数年にわたって上昇する恐れがあると、専門家が警告している。
世界気象機関(WMO)は7月上旬、現在発生しているエルニーニョ現象が「今後数カ月で急速に強まる」と予測。世界各地で「熱波や干ばつ、豪雨などの異常気象」が起きる可能性が高まるとした。
一方、アメリカ海洋大気局(NOAA)は、10~12月に「極めて強い」エルニーニョ現象が発生する確率は81%だと発表した。実際に発生すれば、「1950年までさかのぼる観測史上、最大級のエルニーニョ現象になる」という。
世界銀行の専門家を含む気象学者や経済学者は、一部で「スーパーエルニーニョ」あるいは「ゴジラ・エルニーニョ」と呼ばれるこの現象が、世界各国の経済的な負担を一層重くし、来年にかけて農業や食料供給網に混乱をもたらす恐れがあると警告する。
英紙ガーディアンが紹介したゴールドマン・サックスの分析によれば、今回のエルニーニョ現象によって世界の食料一次産品価格は15.8%上昇する可能性がある。価格への影響が「完全に表れる」のは、28年後半になると同社の研究者は予測している。
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