[北京 30日 ロイター] - 中国国家統計局が30日発表した6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3と、前月の50.0から上昇し、景気拡大と縮小の分岐点となる50を上回った。人工知能(AI)ブームに伴うハイテク製造業の輸出が堅調だった。一方、他の品目の出荷は低調で、国内需要も振るわない状況が続いている。
製造業PMIはロイター調査の予想中央値(50.1)も上回った。
サービス業と建設業を含む非製造業PMIは5月の50.1から50.2に上昇し、総合PMIは前月の50.5から50.6に改善した。
中国では不動産市場や雇用、個人消費の低迷が引き続き成長の重しとなっており、工業製品に対する世界的な需要に依存せざるを得ない状況にある。
データセンターや先端電子機器に使われる半導体には世界的に旺盛な需要があり、中国の製造業の強みが発揮されている。
ただ、他の分野では需要は乏しいもようだ。5月の貿易統計によると、自動データ処理装置の輸出額が前年同月比60%急増した一方、家具は1.9%の増加にとどまった。
国内の状況も芳しくない。5月の小売売上高は3年超ぶりに前年比で減少し、新築住宅価格の下落ペースも加速した。
ロイター調査で最も高い予想値の50.4を見込んでいたエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)のシニアエコノミスト、徐天辰氏は、6月に輸出の駆け込みの兆しが再び見られたと指摘。輸出企業が7月下旬から発動される新たな通商法301条に基づく関税を前に、米国向けの出荷を加速させたと述べた。