現在開催中のサッカーW杯では、出場を逃した中国の存在感が圧倒的だ。これまで1度しかW杯に出場していない中国男子代表を尻目に、中国企業が広告や大会を支える技術で活躍している。
最も目を引く例の1つが天然植物飲料、王老吉(ワンラオジー)の広告だ。ノルウェー代表のアーリング・ハーランド選手が、中国語で「暑すぎるときは王老吉を飲もう」と宣伝している。
聯想集団(レノボ・グループ)は公式テクノロジーパートナーとして、出場全48チームが利用できるAIアシスタントのフットボールAIプロなどを提供。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)には、中国電機大手ハイセンスのモニターが使われている。
この皮肉な状況を受けて、中国社会科学院の江小涓(チアン・シアオチュアン)教授は「W杯のような最高峰の国際イベントで得た専門知識を、中国サッカーの発展に生かすことができたら」と、国営の日刊英字紙チャイナ・デイリーの取材で述べた。
中国のサッカーファンは2億8900万人に上る。「その人気を、継続的なプロ選手の育成につなげることが課題だ」と、北京在住のスポーツアナリスト、マーク・ドライヤーは本誌に語った。
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