「ゴキブリ人民党(CJP)」のインスタグラム投稿(5月17日)

「世界最大の政党」を上回った「怠け者と失業者の代弁者」

CJPは自らを「怠け者と失業者の代弁者」と標榜。インスタグラムのフォロワー数はわずか4日で900万人を突破し、「世界最大の政党」を自称するBJPの公式アカウントを上回った。

高額な学費や不透明な入試制度、限られた雇用機会などに対しては、以前から若者たちの不満がくすぶっていた。そこへ最高裁長官の無神経な「ゴキブリ」発言が飛び出したことで、若者の怒りがネット上で噴出した。

当初は風刺半分、冗談半分で始まった「ゴキブリ運動」は、急激に勢いを増していった。慌てたのは権力者たちだ。

指導者を置かず、緩やかにつながったZ世代の抗議運動は昨年、インドネシアやネパール、マダガスカルなどでも広がりを見せていた。そこから浮かび上がるのは、失業や汚職、縁故採用、政府の失策、経済的困窮、教育・入学試験制度の問題、格差などをめぐって、若者が閉塞感を抱いている現実だ。

さらに南アジアでは近年、バングラデシュやネパール、スリランカで、Z世代主導の運動が政権を退陣に追い込んだ例もある。このため、モディ政権は念入りに対応した。CJPのSNSアカウントやウェブサイトを直ちに停止したのは、同党を「国家安全保障上の脅威」と見なしたためだといわれる。

これを受けて、ディプケはインドへの帰国を表明。CJPとの真っ向対決を避けたい当局が6月6日の抗議活動を許可したことで、ニューデリー中心部での集会が実現した。最初はジョークにすぎなかった運動は、今や無視できない動きに発展している。

インドの人口の65%が若者
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