ネタニヤフはすべてを失う

「両者の隔たりはかなり大きい。しかし最終的にイランとの戦争をいつ終わらせるかを決めるのはトランプであり、ネタニヤフはその決定を受け入れざるを得ない」

だが、それはネタニヤフにとって大きな代償を伴う可能性がある。ネタニヤフ自身の政治的な将来は、戦争で目に見える成果を示せるかどうかと、トランプとの良好な関係を維持できるかどうかにかかっているからだ。

「この亀裂による政治的なダメージが大きいのはネタニヤフの方だ」とシャピロは指摘する。「彼はこれまで、自らをイスラエルの安全保障を守る指導者であり、トランプと特別な関係を持つ政治家だと有権者に訴えてきた。イスラエルではトランプの人気が高いからだ」

「しかし今や、依然として脅威である敵と十分に戦えないまま総選挙に突入する可能性がある。しかもトランプとの関係には緊張が生じており、イスラエルの安全保障に関する判断が米国の意向に左右されていることも明らかになりつつある」

「これはネタニヤフにとって深刻なジレンマだ。自らの最大の強みだった政治的なアピールポイントが揺らいでいる」

ネタニヤフの問題は他にもある。汚職事件の裁判を抱えているほか、法的問題に発展しかねない複数の疑惑にも直面している。

一方、自らも複数の刑事訴追を経験したトランプは、これまでネタニヤフを擁護してきた。報道によると、先週の緊迫した電話会談でも、「自分がこれまでネタニヤフを支えてきたこと」を改めて持ち出したという。

こうしたやり取りは、両者の対立が深まっている証拠のようにも見える。

イスラエルに圧力をかける手段
【関連記事】