推理ドラマの主役としては異色のキャラクター
参加者は口々に「こういう場を設けてくれてありがとう」と、セマンズに感謝するそうだ。「祖母と一緒に見ていたドラマだから、懐かしさもひとしお」といった感想も聞かれるとか。
ジェシカおばさんは推理ドラマの主役としては異色のキャラクターだ。定年退職した元英語教師で、夫と死別した後、推理小説を書き始め、売れっ子作家になったという設定で毎週、行く先々で殺人事件に出くわす。
番組は84〜96年まで放映され、スペシャル版も制作された。前述のように今もケーブルテレビやネットでも見られるので、カルト的人気はいっこうに衰えない。
その人気ぶりにはかつての出演者も驚くほどだ。ジェシカおばさんの甥っ子のグレイディを演じたマイケル・ホートンと彼の恋人のドナを演じたデビー・ジップは実生活でもおしどり夫婦だ。
2人はネットでこのフェスティバルを知り、セマンズに連絡を取った。そして昨年、会場に招待されると、ファンの熱狂的な歓迎ぶりに圧倒されたと言う。
ステージに上がった途端、「会場中がキャーキャー大騒ぎ」と、ジップは振り返る。「泣き出しそうな人たちもいて、あっけにとられたわ」
それでも会場の雰囲気には「ほっこりした」と、2人は言う。ドラマも「心安らぐソウルフードみたいな作品だからね」と、ホートン。
「安らぎ」がキーワードになっているのはただの偶然ではない。ベンジーの言葉を思い出してほしい。そう、今は困難な時代なのだ。
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