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今は亡き女優のアンジェラ・ランズベリーが「ジェシカおばさん」こと、主人公のジェシカ・フレッチャーを演じたこのドラマの舞台はメーン州の架空の街キャボット・コーブだが、ロケはカリフォルニア州北部の小さな海沿いの街メンドシノで行われた。
フェスティバルは、この街の歴史を伝える非営利の博物館「ケリー・ハウス・ミュージアム」の資金集めのために開催されている。運営に当たるのは、同博物館のアン・セマンズ館長で、最初は2022年に亡くなったランズベリーの追悼イベントとして企画したと言う。「翌年にマーダー・シー・ロート・フェスティバルと名称を変えて開催することにしたものの、果たして人が集まるのか心配だった」と彼女は話す。
ふたを開けてみると大成功。メンドシノは小さな街なので、大勢の観光客を一度に迎える施設はない。そこで参加者を数百人に絞ったところ、予約はすぐに埋まった。
フェスティバル開催中は、コスプレでのダンスパーティーや地元のショップを巡っての番組ゆかりのグッズ探し、ドラマのオープニングを模して、参加者が金髪のウィッグとスエットの上下姿でジェシカおばさんに扮してみんなで走る「ジェシカ・ジョグ」など、ユニークなプログラムの数々を楽しめる。
イベント全体が親密な雰囲気に包まれているのは、開催地が小さな街だからだけでなく、ドラマをテーマにした催しだからだ。劇場映画と違って、連続ドラマは普通自宅で家族と一緒に視聴する。毎週見ているうちに登場人物に親近感が湧き、放映当時の視聴者の個人的な思い出がドラマへの記憶に重なっていく。
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