アメリカの紫外線対策規制が、ここ25年で最大の転換期を迎えようとしている。食品医薬品局(FDA)が、海外では広く使われている極めて効果の高い紫外線(UV)カット成分の承認を検討しているのだ。
FDAは昨年末、日焼け止め製品への配合を認める有効成分のリストを拡大する提案を発表した。そこに追加されたのが「ベモトリジノール」だ。光安定性が非常に高く、長時間太陽光にさらされても効果が持続するのが特徴だ。
現在、アメリカでは生涯に5人に1人が皮膚がんにかかると推定されており、今なおアメリカで最も一般的ながんであることから、今回の動きには皮膚科医からも歓迎の声が上がっている。
「これ以上ないほどの朗報だ」と、エール大学医学大学院の皮膚科教授、モナ・ゴハラは言う。
「安全性や効果が実証されている日焼け止め成分が新たに加われば、国民の選択肢が増える。より肌なじみが良く、付け心地が快適で、毎日無理なく使える製品の開発にもつながるだろう」とゴハラは指摘する。「日焼け止めは実際に使われなければ意味がない。だからこそ、使いやすさは重要だ」
ゴハラによると、ベモトリジノールは幅広い波長に対応する効果的なUVカット成分だという。肌の老化や色素沈着、皮膚がんの原因となるUVA(紫外線A波)と、日焼けを引き起こし、やはり皮膚がんの発症に深く関与するUVB(紫外線B波)の両方をブロックする。
ベモトリジノールは、ヨーロッパやアジア、オーストラリアなど、世界の大半の地域で何年も前から安全に使用されてきた実績もあるという。
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