ベモトリジノールが承認されれば、消費者にとっては以下のようなメリットがある。
- UVA防止効果の向上:UVAは肌の奥深くまで浸透し、肌の老化や皮膚がんのリスクに直結する。環境ワーキンググループ(EWG)によると、現在のアメリカ製の日焼け止めは、UVAに対する防御力が海外製品に比べて弱いことが多い。
- より安定した処方:ベモトリジノールは光安定性が高いため、太陽光の下でも成分がすぐに劣化せず、効果が長持ちしやすい。
- テクスチャーや付け心地の改善:新しいUVカット成分を使用することで、より軽やかでベタつきのない製品を作ることができる。
- 選択肢の拡大:FDAの担当者も、この成分を承認すれば消費者が選べる製品の幅が広がると述べている。
では、なぜFDAは今になって承認に動いたのか。これは、FDAによる日焼け止めの規制方法が大きく関係している。
「FDAの日焼け止め承認プロセスは独特で、日焼け止めの成分は化粧品ではなく、一般用医薬品として規制されている」とゴハラは言う。そのため、メーカーはFDAの基準を満たす「広範な安全性と有効性のデータ」を提出しなければならない。
シンクタンクのパシフィック・リサーチ研究所のサリー・パイプス所長によると、これは日焼け止めが「日焼けを防ぎ、太陽光による皮膚がんや早期の肌老化のリスクを軽減するもの」とされているからだという。アメリカの法律では、病気の「診断、治療、緩和、または予防」を目的とした製品は医薬品として規制される。
日焼け止めが化粧品と同じような規制であれば、メーカーは通常、新しい成分を販売するたびに発売前のFDAによる個別の承認を必要としないとパイプスは説明する。もちろんその場合でも、製品の安全性や正確なラベル表示、適正製造規範(GMP)の遵守、FDA規則の厳守に対する「法的責任」はメーカー側が負うことになる。
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