今年アメリカで野球中継を見る人が急増している。MLB(米大リーグ)の全米中継の視聴者数は前年比44%増とここ数年で最高の伸び。この野球人気「復活」の背景には、実は構造的な変化がある。

ESPN、フォックス、NBCスポーツ、ネットフリックスによる中継試合の全米の平均視聴者数は約228万人。これは2017年以来の高水準だ。MLBが配信と宣伝を大幅に見直したためだろう。
 

「全米放映権の再編によって露出が増えた」と、スポーツマネジメントを専門とするジョージ・ワシントン大学ビジネススクールのリサ・ネイロッティ准教授は言う。テレビ局も配信会社も他番組で野球の宣伝をして、新たな視聴者層を取り込んでいる。

「11年ぶりに試合日程を変更した」効果もあると、ネイロッティは指摘する。例えば開幕戦が世界に配信され、全米中継枠も増えた。

集計対象も広がった。配信サービスは海外の視聴者も数に入れる。調査会社ニールセンは配信や自宅以外での視聴も対象にするようになった。

ただし現実的に視聴者が増えるのは「さまざまな要因の組み合わせ」によるものとネイロッティは言う。「多くの人は背中を押されてようやく行動を変えるものだ」
 

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