建設的な戦略的安定関係
さらに08年の世界金融危機後、中国が世界経済の回復に大きな役割を果たすと、アメリカと中国が世界の2大リーダーになるという「G2」という言葉が、アメリカの経済学者の間でささやかれるようになった。
12〜13年には、今度は中国が米中関係を定義する言葉を発した。習が提案した「新型大国関係」だ。だが、これはアメリカ側の受けがよくなかった。一方、ジョー・バイデン大統領の時代のアメリカは、「投資と連携と競争」を軸に対中戦略を組み立てた。
最近では25年10月、トランプが韓国で習と会談する前に、ソーシャルメディアで「もうすぐG2が開かれる!」と投稿している。
だが、中国側はこれを無視。26年3月には、王ワン・毅イー外相が、中国は「大国による共同統治」という論理を支持しないと述べ、「G2」という概念を明確に否定した。それから2カ月たち、今度は中国が米中関係の枠組みを提示したわけだ。
ただ今回は、習が「建設的な戦略的安定関係」を語ったのとほぼ同時に、それを定着させるシステムが動き始めた。米中首脳会談の数時間後には、国営メディアや共産党系メディアがこぞって、「建設的な戦略的安定関係」の解説を始めた。これこそ提法を定着させるプロセスだ。
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