ドナルド・トランプ米大統領が中国訪問を終えた。北京で習近平(シー・チンピン)に関する中国政府の発表に今後極めて重大な意味を持つ可能性がある言葉が含まれていたことだ。

国営の新華社通信の速報によると、習は米中の間に「建設的な戦略的安定関係」を構築することでトランプと合意したという。これは米中関係の新しい枠組みであり、「向こう3年間およびそれ以降の戦略的指針となる」と報じられている。

こうした中国当局の言い回し(「提法」と呼ばれる)は、一つ一つの言葉に大きな意味がある。

アメリカ側はこれを、今回の首脳会談の雰囲気を伝える表現にすぎないと見なそうとするだろう。だが、それは違う。米中関係をどのような言葉で位置付けるかは、アメリカと中国の両方が30年ほど前から真剣にやってきたゲームだ。

1997年に江沢民(チアン・ツォーミン)国家主席が訪米して、ビル・クリントン米大統領と会談したときの共同声明では、米中関係は「建設的戦略的パートナーシップ」であるとの表現が使われた。

これを受け、中国経済を世界経済に取り込む動きが加速するなか、2005年には、中国は「責任あるステークホルダー」になるべきだというロバート・ゼーリック米国務副長官の言葉が大いに話題になった。

建設的な戦略的安定関係