──個人と企業側、それぞれどのような取り組みが考えられるでしょうか?
個人に関しては、ちゃんと自分の内的動機が何なのかをリフレクションをして、目の前のミッションとどうつなげていくかという努力が必要です。「ジョブ・クラフティング」という分野では、自分のやる仕事内容自体を変えて自分にフィットさせる方法や、周囲との関係性を変えて同じ仕事を面白くする方法、自分の認知を変えて取り組む方法などがあります。でも、自分の認知だけ、それこそ半径1メートルを変えようとするだけでは限界があります。半径5メートルくらいを変えようとしたとき、会社が協力的でないと、ほとんどの人は会社の中で自己実現が難しくなってしまいます。
今は、「一人ひとりの自己実現につながる内的な動機は何なのか」を言語化したり内省したりする支援機能を提供する会社が増えてきました。そうやって業務報告以外の場で、自分の興味を言語化する機会があること、さらに言えばその情報が直属の上司以外にも広く共有される状態にしておくことが重要です。他の部門の責任者や人事に情報が回ることで、他の活躍の場の提案があったり、新規プロジェクトに声がかかったりするわけです。
MIMIGURIでは、「社内番組放送局」という取り組みで、メンバーが考えていることが他の人の視界にちらっと入る機会を増やそうとしています。
──「社内番組放送局」にはメンバーの興味を可視化する意図もあるんですね。そこから生まれた仕事やつながりは実際にありますか?
無数にありますね。我々はコンサルティング事業なので、お客様からご依頼があったときのプロジェクトチームの編成やアサインに影響します。最近だと、「中部地方に興味がある」と言っていたメンバーに、名古屋の仕事を任せることになりました。