「通常、イスラエルには年間38億ドルが支援されてきた」と、報告書の共著者でありクインシー・インスティテュート(責任ある国家運営のための研究所)上級研究員のウィリアム・ハートゥングは語る。

「ガザ戦争初年度、その額は179億ドルに跳ね上がった。史上最高額だ。2年目は再び38億ドルに戻ったが、前年度の援助が繰り越されて使われている」

2023年10月7日、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルに奇襲を仕掛け、イスラエル政府の発表によれば約1200人が死亡し、約250人が人質として拘束された。イスラエルは、ガザに対して史上最大規模の軍事作戦を開始。パレスチナ保健省(ガザ拠点)によると、これまでに6万7000人以上の死者が出ている。

この紛争は、両陣営にとって最長かつ最も死者の多い戦いとなっており、すぐに地域全体に波及した。イランが主導する「抵抗の枢軸」に属する武装勢力が、レバノン、イラク、シリア、イエメンから次々とガザ支援のため参戦した。

イスラエルとイランは3度にわたり直接衝突。中でも今年6月に発生した戦闘は最も激しいもので、ドナルド・トランプ大統領の米国もイランの核関連施設への攻撃に加わった。

国益に叶わないイスラエル支援
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