イスラエル兵の家族によるデモ行進
イスラエル兵の家族らがガザ戦争の即時終結を求めてデモ行進(テルアビブ、9月30日) EYAL WARSHAVSKYーSOPA IMAGESーREUTERS

極右勢力は様子見か

ネタニヤフはトランプの圧力で和平案に合意はしたが、同時にイスラエルが和平プロセスの主導権を握り続けようとしていると、エツィオンは指摘する。

「トランプと国際社会からの非常に強い圧力、サウジアラビアとフランスの共同イニシアチブ、有力国によるパレスチナ国家承認、さらにはイスラエルの外交的・経済的孤立を深める逆風がなければ、ネタニヤフは決して同意しなかっただろう。だが、彼はこの和平案を利用し、国際的な圧力に対抗しようとしている」

こうした戦術が極右勢力に評価され、今回の停戦案に従って和平が進んでも政権崩壊を防げるかどうかは不透明だ。しかし、ネタニヤフには「安全網」があると、エツィオンは言う。停戦合意をめぐり極右勢力が政権を離脱した場合、ヤイル・ラピドが率いる最大野党が、ネタニヤフを支持すると表明しているのだ。

アメリカン大学メルツァー・シュワルツバーグ・イスラエル研究センターのガイ・ジブ副所長も、戦争疲れが広がるなか、トランプの和平案はイスラエル国内で広く支持されており、超国家主義者でさえ反対するのは政治的に難しいと語る。

「極右の連立パートナーはヨルダン川西岸の併合やガザ地区の入植地拡大を主張してきたが、今回の和平案ではいずれも認められていない。しかし、彼らはどんなに不満でも、政権離脱は躊躇するだろう」

ネタニヤフ政権存続に関わるリスクとは
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