<モンゴル経由で中国に天然ガスを送るパイプライン「シベリアの力2」でもロシアと合意。国益優先でトランプに難題>
中国がアメリカの制裁対象となっているロシア産天然ガスの輸入を本格化させている。対ロ制裁を進める米トランプ政権の姿勢に公然と無視する動きだ。
中国は、アメリカの制裁リストに載るロシア産天然ガスの輸入を増やし、ロシアとのエネルギー連携を深化させている。停戦交渉を無視してウクライナ攻撃を続けるロシアのウラジーミル・プーチン大統領に手を差し伸べる中国の動きは、ドナルド・トランプ大統領に新たな難題を突きつけている。
9月10日、欧米の制裁対象であるロシアのタンカー「ザリャ」が、中国南部の広西チワン族自治区の北海市にあるLNG(液化天然ガス)ターミナルに入港した。船舶追跡データによると、ザリャがシベリア北部の新しいLNGプラント「アークティックLNG2」から積み荷を運んでくるのはこれで3回目と見られる。
本誌は、ホワイトハウスおよび中国・ロシアの外務省に電子メールでコメントを求めている。
アークティックLNG2は、ウクライナに全面侵攻したロシアの戦費調達ルートを断つためバイデン前政権が制裁対象に指定した。だが、ロシア産LNGの最大の買い手に台頭した中国がロシア経済を下支えしている。欧州諸国がロシアからの輸入を止めた穴を、中国が埋めている格好だ。
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