わたしたちは非常に多くの多様体からできていて、なかには互いに打ち消しあうものもあれば、増幅しあうものもある。とても複雑なので、遺伝子検査で予測できるとはかぎらない。ただし事前対策を講じるチャンスをくれることもある。

もし遺伝子検査を受けるのなら、必ずその結果をさまざまな背景と関連づけて解釈するようにしてほしい。はっきりした説明やカウンセリングもなしに遺伝子検査を受ければ、不要なストレスのもとになりかねない。

検査によると、わたしには軽い乳糖不耐症のリスクがあるそうだ。チーズを食べてもなんともないし、大好きなので、今も食べているが、乳製品を食べることで消化器系での通過時間が早まり、十分なビタミンDを吸収する暇がないのかもしれない。

いずれにしても、わたしはビタミンDのサプリメントを飲んでいる。効くかもしれないし、害もないからだ。

ニール・バルジライ (Nir Barzilai)

1955年生まれ。アルバート・アインシュタイン医科大学教授。同大学老化研究所設立者。ポール・F・グレン老化生物学研究センター、およびアメリカ国立衛生研究所(NIH)ネイサン・ショック・センター加齢基礎生物学部門のディレクターも務めている。専門は内分泌学。100歳を超える長寿家系を調べ、ヒトの長寿遺伝子を世界で初めて発見した。長寿研究の世界的権威として、全米老年問題研究連盟(AFAR)「アーヴィング・S・ライト賞」など数々の賞を受賞している。本書が初の一般書となる。

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 『SuperAgers スーパーエイジャー 老化は治療できる
  ニール・バルジライ/トニ・ロビーノ[著]
  牛原 眞弓[訳]
  CEメディアハウス[刊]

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