<春の夜空に「フラワームーン」が昇る。やや小ぶりな「マイクロムーン」となる今年の満月は、見る場所や時間帯の工夫でより美しく楽しめる>

来週は5月のフラワームーンが夜空を照らし、魅惑の宇宙に春の彩を添える。明るく輝く満月を鑑賞する方法を紹介する。

フラワームーンはアメリカ東部標準時の5月12日午後0時57分にピークに達する。北半球では春の2度目の満月。夕暮れ時の月が昇る頃に最もよく見える。

ただ、この日に鑑賞できなかったとしても、5月11日と13日にも明るい満月に見えるので、今回の天文イベントを楽しむチャンスはたくさんある。

5月のフラワームーンを見る場所

フラワームーンを楽しむためには、光害が少ない場所を選ぶ必要がある。高い所の、できれば開けた場所を見つけるか、東の地平線がはっきり見える静かな海岸沿いがお勧めだ。

満月は肉眼でも鑑賞できるが、双眼鏡や小型の望遠鏡を使えば月面のクレーターまでよく見える。

最も明るいフラワームーンが見られる時刻は、世界のどこにいるかによって異なる。月の出計算サイトを利用すれば、自分がどこにいても満月が一番よく見える時刻が分かる。

ニューヨークの5月12日の月の出は東部標準時の午後8時31分ごろ。ロサンゼルスは太平洋標準時の午後8時15分ごろ。

今年はマイクロムーン

今年のフラワームーンは「スーパームーン」の反対の「マイクロムーン」に当たるため、例年に比べるとやや小さく見える。

専門用語で遠地点満月と呼ばれるマイクロムーンの月は、楕円形の軌道上で地球から最も遠い位置にある。今年のフラワームーンは遠地点の通過とほぼ重なり、地球からの距離は23万8855マイルではなく、約25万1828マイルになる。

「フラワームーン」の名前の由来は?

コネティカット大学の天文学教授アレックス・ジャンニナスはフラワームーンと呼ばれる理由について、花が咲くこの季節に由来すると本紙に語っていた。

「ただし先住民は5月の満月を『Egg Laying Moon(産卵月)』『Planting Moon(植え付け月)』と呼ぶこともある」(ジャンニナス)

5月の満月の日は年によって異なる。昨年は5月23日で、およそ3日間、満月に見えていた。

月を撮影するには

それなりの機材を持っていなければ月の写真撮影は難しいかもしれない。受賞歴のあるハンガリーの天体写真家ラファエル・シュマルは、以前本誌の取材に対し、デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラの使用を薦めていた。

高性能レンズ搭載のブリッジカメラの中にも月の出や月の入りを撮影できるものがあるという。軽くて丈夫な三脚も欠かせない。

(翻訳:鈴木聖子)

政府より先に日本企業は「地経学リスク」回避に動くが、「2つの制約」がある【鈴木一人×菊池 洋】
政府より先に日本企業は「地経学リスク」回避に動くが、「2つの制約」がある【鈴木一人×菊池 洋】
【関連記事】
ニューズウィーク日本版 ヘルスリテラシー 健康知識を読み解くクイズ50
2026年6月2日号(5月26日発売)は「ヘルスリテラシー 健康知識を読み解くクイズ50」特集。

偽情報があふれる時代。医療・健康の知識を正しく見極め理解する最適の方法は?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます